「最後の講義」というテレビ番組で上野千鶴子さんの講義を視聴した。
講義の中で、彼女は「認知症予防という言葉が嫌い」と言った。
「なぜなら、認知症になった人は予防をしなかったからでしょ、と言う人がいて、予防をしなかったから認知症になったのか?誰も好きで認知症になるわけじゃない」と言った。
認知症になるのは本人の自己責任なのか?
私はそれを聞いて脳卒中も同じなんだよなぁ、と思った。
私は、これまで「予防」に関して書いてきていない。
それは、予防しようがどれだけ健康的な食事をしていようが倒れる時は倒れる、と自分の体験で思っているからだ。
そして、だからこそ「倒れた後」の情報が伝えるべき広がるべき大切なことだと思っている。
別に予防を軽んじているわけではない。
早期発見は脳卒中を見つけてくれる医師と出会えるかどうかに掛かっていて、自分ではどうにもできないし、周りが異常を訴えてくれたとしてもやはり出会う医師次第だ。
予防も早期発見も大切じゃないとは言わないけれど、「倒れた後」の情報や周囲の理解や助けが何より大切だと私は思っている。
若くたって脳卒中になる可能性はあるし、脳卒中に限らず不自由な身体になる可能性も弱者になる可能性も人間であれば常にあるのだ。
自分がそうなった時、助けてくれるものは何だろう?
助け合いや支え合いの心ある人たちの想いじゃないのかな…
目に見えない想いは目に見える何かになって、誰かにとって救われるものになる。
だから、私は助け合いや支え合いの心を持ち続けていたい。
そして、だからこそ私は情報発信活動を続けていきたい。
予防、未病、早期発見、だけじゃなくて、「倒れた後」に関する情報も多くある世の中になりますように。
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