ラーメン丼のハナシ

退院して初めて、
つまり脳梗塞で倒れて半身不自由になって初めて、
ラーメンを食べた時のこと。

左手で丼を支えることはできずとも、ラーメンを食べることはできたので、何も考えずに食べていた。

なんにも考えていなかった。

なんにも考えずに食べていた。

麺も具も食べ終わった最後に、ハタと気付いた。

スープをすすることができないことに気がついた。

丼を両手で持って傾けながらスープをすすることができない。

実際にその動作をしなくてもわかった。

※ラーメンのスープを飲むことの健康的側面については無視する。

とにかく、あのときはラーメン丼を持つことができなかった。

そのことは自分にとってとてもショックだった。



でも今は、ラーメンのスープを啜れる。

ラーメン丼を両手で持つことができて、なおかつ傾けることができている。

気が付いたら持てていた。

意識してたわけでも練習してたわけでもない。

やってたことといえば、リハビリ。

気がついたら出来てた、っていうのは嬉しいもので、他にもそういうことはあった。

このラーメン丼のハナシ、LINEノベルに書いとけばよかったかな…


女30歳、脳梗塞、左半身不自由になりまして

30歳のときに左小脳梗塞で倒れて 左半身が不自由になりました。 リハビリ、トレーニング、 いろいろやってきてます。 同じような状況の方々や リハビリに携わる方々のために、 情報発信をしていきたいと思っております。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • ゆるり

    2019.10.29 00:27

    @松本 安弘おはようございます😃 私も退院後に自宅で味噌汁の入ったお椀を持ってみたらぶちまけてしまいました。 ショックですよね… 今は何でも持てるなんて素晴らしいですね✨ 私もお茶碗を持てるようになりたい! 頑張ります! リハビリは裏切らない、私も心からそう思います!
  • 松本 安弘

    2019.10.28 23:59

    おはようございます😃 退院直後に病院の食事でランチをしました。 セルフだったのですが、席についた時には味噌汁が溢れて無くなってました。 現実を知り、悲しくなった記憶。 でも、今は何でも持てます。 リハビリは裏切らない。