自分は自分として凛と立っていたいと思わせてくれたもの

ふと窓の外に目をやると、背筋のピンと立った花が見えた。

よく見ると、多肉植物の鉢のなかの雑草が凛と立って黄色い花を咲かせていた。

黄色い花がその背筋をピンとさせて立っているものだから、最初は雑草だとは思わなかった。

植えた記憶は無く、雑草だということもわからなかった。

いつの間に花を植えたんだろう…と思って母に聞いて、それが雑草だと知った。

びっくりした。

あんなにきれいにピンと立って、しかも花を咲かせているのが雑草とは…

ピンと立って可愛い花を咲かせていた。

「これなら抜けないでしょう?うふふ」と言わんばかりに。

なんだかすごいなぁと思った。

あぁ自分も頑張ろう、と思えた。

気付いた時にはピンと立って綺麗な花を咲かせて「お見事」と言わせるくらいのこの雑草は私にはなんだか素敵に見えた。


自分が雑草か何かなんてこと、その雑草自身は知らないことで関係のないことで、

きっとしっかりとした根を張り、ただ真っ直ぐ上に茎を伸ばし、花を咲かせ凛と立っていた。

自分もそうありたいと思えた。

上に伸びてもブレないくらいの強い根を張り、伸びてもぐにゃりとならずに背筋をピンと立たせて、自分の花を咲かせる。

それはすごく潔くて素敵だと思った。


ただ真っ直ぐ伸びて凛としたそのたたずまいは、

雑草かどうかとか、大輪の花を咲かせるかどうかとか、そんなことは関係ないのだと思わせてくれた。

雑草でも雑草じゃなくても、

大輪の花でも小さな花でも、

一生懸命生きようとしている姿は素敵なのだと思わせてくれた。


女30歳、脳梗塞、左半身不自由になりまして

30歳のときに左小脳梗塞で倒れて 左半身が不自由になりました。 リハビリ、トレーニング、 いろいろやってきてます。 同じような状況の方々や リハビリに携わる方々のために、 情報発信をしていきたいと思っております。

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